当社では、主に自動車用シートを中心に、輸送機器用シートの開発、デザイン試作からモデル製作、量産試作までを行っています。その中でmeviyは、開発初期段階から量産化直前の試作品まで、すべての段階の試作品製作において利用しています。
例えば、シート下のレールなどシート内には数々の部品があります。その多くで、meviyで部品調達を行っています。
我々の業界は、開発スケジュールも非常にタイトな上、コスト意識も非常に高いです。
例えばシート1脚を製作するには、部品点数が大小合わせて50~60点ほど必要です。モノによっては80~100点を超えることもあります。
その点数になると、総コストはシート1列左右で100万以上になることもあり、そのため少しでも部品1点あたりの価格を下げていきたいと考えています。
またこの数の部品を加工屋さんに発注するには、2D図面の作図工数も相当数かかっている状況でした。
今年(2019年)にミスミでmeviy「板金部品」「切削プレート」がリリースされたことを知り、「3Dデータだけで」部品調達可能だったため業務効率に繋がるのか、弊社に合うサービスなのか検討に入りました。
ミスミが提供する「meviy」は、3DCADデータをアップロードするだけで、即時見積もり・注文、最短1日目出荷で切削プレートや板金部品などをお届けする画期的なWEBサービスです。しかも、導入費なしで今すぐお使いいただけます。
サービスの詳細をご覧になりたい方は以下の「詳細はこちら」よりご確認ください。
最初にmeviyに3Dデータをアップロードした時の感想は予想外に価格が安かったですね。複数の部品を見積もってみましたが、今まで試作屋さんにお願いしていた時に比べて、半額くらいになるものもありました。
その上2D図面の作図工数もない、これは使える!と、なりましたね。
購入にあたっては、最初はかなり不安でした。
本当に3Dデータをアップロードするだけで部品製作が出来るのか?精度は大丈夫か?納期どおりに届くのか?などいろいろ不安だったので、最初は簡単なブラケットで試しました。
その他、利用当初は時々加工可否でエラーが表示され、少し苦労しましたね。
エラーが表示されたら、マニュアルを見てエラー理由を確認して設計を調整するなど、少しずつ“meviyのコツ”を学んでいきました。今では、そのコツも大分把握してきました。
慣れるまで苦労することもありましたが、「部品の価格が安くなる点」「2D図面の作成工数が削減できる」ことを考えると、大したことではありませんでしたね。
meviyの「加工可否自動判定」とは、3Dデータをアップロードするだけで、瞬時に加工可否をお見積もりと同時にお知らせする機能です。
発注前に加工可否がわかるから、発注後の「やっぱり作れません。。。。」の心配がなくなります。
想像していたよりも、品質レベルが高かったです。
実際に届いた部品を手に取ってみると、精度やバリ取りなど設計者から見ても「ちゃんと使えるレベル」と確信し、今では設計者全員で利用しています。