2019年3月に正式リリースしたmeviyFA。
2018年のプレリリース時からサービスをご利用いただいていた「株式会社 ユニプレス技術研究所の斉藤様」に、meviyFAを導入されたきっかけやご提案いただいた機能を中心に、様々なお話をお伺いしました。
今回は弊社の開発者メンバーであるワンが直接取材させていただき、普段聞けなかった斉藤様の想いも知ることができました。
御社から
「こんなサービスがありますが、使ってみませんか?」
とお声掛けをいただき、サービスを知りました。
以前から弊社の規格を独自規格として、御社に切削依頼を出していました。しかし、それ以上に自由な形状で切削部品を手配できるという話だったので、とても興味を持ちましたね。
弊社では近年、設計業務の工数削減を目的に「2D図面」を無くす取り組みを行っています。
通常の作業は、CAD上の仕様で「2D図面」を作図し、その後3Dデータを作成。最後にまた「2D図面」を作成する必要があり、「作図に手間」がありました。この手間を、どうしたら削減できるのか?が、弊社が直面した課題です。
meviyを知った時は、すでにユニット単位の「2D図面」の削減がスタートしていました。
部品図面も削減したかったのですが、切削部品の製作をお願いしている関係会社の方との交渉が難しく、断念していました。
meviyなら3Dデータ作成後に、再度「2D図面」を作成する工数を削減するのにピッタリ、しかも無料で使えて、Webサービスなのでインストールも不要。これは便利だなと思って、導入の検討を始めました。
初めて使用するサービスですし、正直どこまでやれるのかな?という不安はありましたね。
しかし、操作は3Dデータの延長のような感覚でできたため、「こんなに使いやすいものができたんだ!」と驚きました。
実際に部品の注文を始めると、慣れるまでは公差指定に誤りがあり、想定と違った部品が納品されたり…と、様々な試行錯誤がありました。
今では日々meviyの機能が改善されていて、どんどん良いものになってきているな、と感じています。
今では弊社の治具設計者全員が、meviyを使っている状況です。
最初は数名の社員がmeviyを使ってみて、操作感や出来上がった部品の品質、納期などトータルで見させていただきました。
「これは良いサービスだね!」という結論に至り、他社員も含めてみんなで使っていくことになりました。
ただ、弊社から外注している設計者にはmeviyを使っていただけていません。工数の削減を考えるとやはり使っていただきたい…どのように導入してもらえるかは課題ですね。
部品の発注をするまでに、作図後に「検図」作業が発生します。
2D図面の作図工数は減らせましたが、この「検図」にかかる工数もmeviyで削減できないかを御社に相談しました。
例えば、以前は自分がアップロードした3Dモデルを、他の人に共有できず、他の人が確認できないという問題がありました。
この問題に対し、アップロード後の3D Viewer画面の共有リンクを使って他の人に共有できる機能がリリースされ、解決できました。
直近では、「検図」に必要な寸法を一つ一つmeviy上で入力する作業の工数を削減するために、一括で入力できる機能がリリースされ、大変助かっています(検図支援機能)。
さらに、一括で追加した寸法の公差を指定しやすくなるように要望を出しており、これが実装されると寸法公差の一括指定が可能となり、設計工数を格段に削減できるため、楽しみに待っているところです。
他にも、meviyは毎月、様々な機能が追加されどんどん進化しているので、そのスピード感に驚いています。
一般寸法を一括で追加ができる機能です。
一つずつ寸法追加するのが面倒…というお客様の手間を解消します。
ツールバーの「寸法一括追加」アイコンをクリックするだけで、原点を基準に座標寸法を一括で追加します。
meviyで工数削減を実現できた結果、今まで以上に構想など、よりクリエイティブなことに時間を使えるようになったのは大きいですね。また、こなせる量は確実に増えました。本来3日かかっていた作業が1〜2日短縮できたり、後工程の業務自体も徐々に改善に繋がっていると思います。
他にも、弊社の設計者を見ていると以前に比べて一つ一つのアウトプットの時間が短くなっていると感じます。一般寸法がない分、確認する箇所が限定的になったことが、時間短縮できた理由だと考えています。
今の納期も早いですが、緊急で部品が必要な時があります。
そのため、緊急出荷サービスといった短納期を対応してもらえると嬉しいです。
また、meviyを使用できる幅を広げていきたいので、使用可能な材質をどんどん増やして欲しいです。使える鋼材の規格も、もっと大きくなると良いですね。
meviyではお客様の要望をお伺いし、meviyを使用する「多くのお客様の工数削減」に繋がる要望を中心に機能を、随時リリースしています。
工数削減に繋がる機能がまだない場合は新規機能としてリリースしたり、使い方がわかりにくい、使いにくいという機能は、実際の仕様シーンをお伺いし使いやすく改良を行っています。
今後もどんどん進化していきますので、ご期待いただけると嬉しいです!
編集後記:
meviyが株式会社 ユニプレス技術研究所様の工数削減に大きく貢献できているようで、嬉しく思いました。またmeviyの機能充実の一端が株式会社 ユニプレス技術研究所様のご要望から生まれたというお話を伺い、多くの企業様の助けがあってmeviyの進化があるんだな、と改めて感じた取材でした。斉藤様、ワンさん、ありがとうございました!
3D2Mグローバル事業基盤開発室
UI/UX企画開発推進チーム システム
Wang Weimin / ワン ウェイミン
生産技術開発センター
組立・溶接生産技術グループ
斉藤 靖之 様